目覚めの1杯を飲むマグカップって、とってもプライベートなもの。だから、マグカップを見ると、その人がよりわかる気がするのだ。
ある日Instagramのサジェストで知ったという、陶芸作家・山中もえぎさんの作品。フランス出身の彫刻家ジャン・アルプや、アメリカの芸術家ケネス・プライスの作品のような有機的な曲線に昔から魅了されている増川さんの心をがっちりつかんだ。鍾乳洞のようなマグカップをオーダー、翌月に届いた。
増川さんは大のお茶好きである。朝起きるとまずお茶を淹れる。数多くストックするお茶の中でも、今よく飲んでいるのはオーガニックプーアール茶。薬膳でいう“温性”のお茶で、身体を温めてくれると友人に勧められた。iHerbで購入した「Numi Tea」というメーカーのティーバッグを淹れ、マグカップでたっぷり飲む。
愛用のマグカップはほかにLAのEcho Park Potteryのアート作品のようなものや、愛媛の陶作家・石田誠さんの作品、マルガレーテンヘーエ工房の小ぶりのピッチャー(を大ぶりのマグとして使用)、カナダ留学中に手に入れたホッケーチーム・TORONTO MAPLE LEAFSのロゴもの、千春の“C”がプリントされた100円ショップ(?)のいただきものなど、ひとつひとつに“語れる”エピソードがたくさんある。
増川千春 Chiharu Masukawa
1980年山形生まれ。ライター&エディターとしてモード誌、ライフスタイル誌、WEB、カタログなどで活躍中。この冬オープンのウェブマガジン『Thousands』に参加予定。
- Instagram: @chiharumasukawa